恋愛における母倉日(ぼそうにち)とは?この日に行うと良いこと

結婚式の日取りを決めるとき、あなたはどんなことを考えますか。天気の良い季節を選ぶ、ゲストが集まりやすい日にする、式場の空き状況を確認する。そんな実際的なことはもちろん大切ですけれど、やっぱり「縁起の良い日」を選びたいという気持ち、ありますよね。

私の友人が結婚を決めたとき、彼女は「母倉日っていう吉日があるんだって」と興奮気味に教えてくれました。正直なところ、その時の私は大安や仏滅くらいしか知らなくて、母倉日なんて聞いたこともありませんでした。でも、その友人が教えてくれた母倉日の意味を知ったとき、なんだか胸があたたかくなったんです。

母が子どもを慈しむように、天が人を優しく見守ってくれる日。そんな素敵な意味を持つ日があるなんて、知らないままでいるのはもったいないと思いませんか。

今回は、そんな母倉日について、詳しくお話ししていきたいと思います。結婚を控えている方はもちろん、何か新しいことを始めようとしている方にも、きっと役立つ情報になるはずです。

まず、母倉日という言葉の響きそのものが、どこか優しくて柔らかいと思いませんか。「ぼそうにち」と読むのですが、この「母倉」という字には深い意味が込められています。

母が食料を蓄える倉のように、すべてを包み込み育む力。そこには、母親が子どもを無条件に愛し、守り、育てていく姿が表現されています。そして、それが天の慈悲の象徴として表現されているんですね。

天が私たち人間を、母が子を育てるように慈しんでくれる。そんな日が母倉日なのです。だから、この日は万物が生まれ、繁栄していくための吉兆の日とされています。新しいことを始めるには最適な日というわけです。

ところで、あなたは吉日といえば何を思い浮かべますか。多くの人が真っ先に思いつくのは「大安」ではないでしょうか。結婚式は大安に挙げるものだと、なんとなく思い込んでいる人も多いですよね。

でも実は、この母倉日も大安に負けないくらい、いえ、場合によってはそれ以上に縁起の良い日として古くから大切にされてきたんです。特に結婚や入籍といった婚姻関係の行事には、この母倉日が最適とされています。

その理由を考えてみると、とても納得がいくんですよね。結婚というのは、新しい家族の始まりです。二人が出会い、恋をして、これから共に人生を歩んでいく。そして、いつかは子どもを授かるかもしれない。そんな新しい命の誕生と成長を見守っていく。

母倉日の「母が子を育てるように」という意味は、まさに結婚生活そのものを象徴しているように思えませんか。お互いを慈しみ、支え合い、共に成長していく。そんな夫婦の理想的な姿が、この母倉日という言葉には込められているような気がするのです。

母倉日の歴史を紐解いていくと、江戸時代にまでさかのぼることができます。西暦でいうと1755年から使われていた宝暦暦という暦に、この母倉日が吉日として記されていたんですね。

江戸時代といえば、今から約270年以上も前のこと。その時代から現代まで、ずっと人々に大切にされてきた吉日だということを考えると、なんだか感慨深いものがあります。昔の人たちも、私たちと同じように、人生の大切な節目には縁起の良い日を選びたいと願っていたんでしょうね。

面白いのは、この母倉日が月に10回以上も巡ってくることがあるという点です。つまり、大安よりもずっと頻繁にやってくる吉日なんですね。これは実際的に考えても、とてもありがたいことだと思いませんか。

結婚式の日取りを決めるとき、大安だけにこだわっていると、どうしても選択肢が限られてしまいます。人気のある季節や週末の大安となると、式場の予約も取りにくいですし、費用も高くなりがちです。でも母倉日なら、もっと柔軟に日程を選ぶことができるわけです。

しかも、母倉日は他の吉日と組み合わせやすいという特徴があります。たとえば、大安と母倉日が重なる日を選べば、さらに縁起が良いということになりますよね。そんな日を見つけられたら、なんだか特別感が増す気がします。

母倉日は、春夏秋冬それぞれの季節に特定の日が設定されています。季節によって異なる吉日が設定されているというのも、自然のサイクルを大切にしてきた日本の文化を感じさせますね。

春には春の、夏には夏の、秋には秋の、冬には冬の。それぞれの季節に応じた母倉日があるというのは、一年を通して、いつでも天の慈しみを受けられる日があるということ。これって、なんだか心強いと思いませんか。

では、具体的に母倉日にはどんなことをすると良いとされているのでしょうか。

まず何といっても、結婚式や入籍です。これはもう、母倉日の本領発揮といったところですね。新しい家族の誕生を祝福するには、これ以上ない日といえるでしょう。

実際、私の周りでも母倉日に入籍したカップルが何組かいます。彼らに話を聞くと、母倉日を選んだことで、結婚という人生の大きな決断に対して、なんだか背中を押してもらえたような気がしたと言うんです。天が見守ってくれている、そんな安心感があったのかもしれませんね。

それから、新築や引っ越しも母倉日に適しているとされています。新しい住まいを構えるというのは、新しい生活の始まりです。そこで家族が共に過ごし、笑い、時には涙を流し、成長していく。そんな大切な場所を決める日として、母倉日はぴったりだと思いませんか。

特に興味深いのは、子どもに関連する行事にも母倉日が適しているとされている点です。お宮参りや七五三といった、子どもの成長を祝う行事。これらを母倉日に行うことで、子どもの健やかな成長を願う親の気持ちが、より強く天に届くような気がしますよね。

考えてみれば、母倉日の「母が子を育てるように」という意味そのものが、子どもの成長を願う心と深く結びついています。親なら誰でも、我が子の幸せを願い、健やかに育ってほしいと思うもの。そんな親心と母倉日の意味が重なり合うからこそ、子ども関連の行事に適しているとされているのでしょう。

ただし、注意しておきたいこともあります。それは、母倉日であっても、他の凶日と重なってしまう場合があるということです。

日本には六曜という考え方があり、その中の仏滅や赤口は凶日とされています。また、不成就日という、何事も成就しない日ともされる凶日もあります。

母倉日がこれらの凶日と重なってしまうと、せっかくの吉の力が打ち消されてしまうと考えられているんです。これは、光と影が同時に存在すると、影が光を遮ってしまうようなものかもしれません。

だから、本当に縁起を担ぎたいなら、母倉日であるだけでなく、他の凶日と重なっていないかもチェックすることをおすすめします。最近はスマートフォンのアプリやインターネットで簡単に調べられますから、日取りを決める前に確認してみるといいですね。

ここで、恋愛における母倉日の意味について、もう少し深く考えてみたいと思います。

恋愛って、不思議なものですよね。出会いがあり、惹かれ合い、愛を育んでいく。そのプロセスには、理屈では説明できない何かがあります。運命といえば大げさかもしれませんが、でもタイミングや縁というものが、確かに存在するような気がします。

母倉日を恋愛に活用するということは、そんな目に見えない「何か」に対して、少しだけ意識的になるということかもしれません。

たとえば、付き合い始めた記念日を母倉日にしてみる。プロポーズの日を母倉日に選んでみる。あるいは、婚姻届を提出する日を母倉日にする。そういった小さな選択が、二人の関係に特別な意味を与えてくれることがあるんです。

知り合いに、面白いエピソードを持つカップルがいます。彼らは交際を始めた日がたまたま母倉日だったそうです。最初はそんなこと知らずに付き合い始めたのですが、後で調べてみたら母倉日だったと分かり、なんだか運命的なものを感じたんだとか。

それから、二人は何か大切なことを決めるときには、できるだけ母倉日を選ぶようにしているそうです。同棲を始めた日も、婚約した日も、そして入籍した日も、すべて母倉日。「私たちと母倉日は切っても切れない縁があるんです」と、彼女は嬉しそうに話してくれました。

これって、とても素敵なことだと思いませんか。母倉日という共通の思い出が、二人の絆をより強くしているんです。

もちろん、母倉日に何かをしたからといって、すべてがうまくいくわけではありません。恋愛も結婚も、日々の努力と思いやりがあってこそ続いていくものです。でも、二人で一緒に吉日を選び、その意味を共有することで、お互いを大切にしようという気持ちが自然と芽生えてくる。それが、母倉日の本当の価値なのかもしれません。

冒頭で紹介した、母倉日に入籍した友人の話をもう少し詳しくしましょう。

彼女と彼は、学生時代からの付き合いで、交際期間が長いカップルでした。お互いの家族とも顔なじみで、結婚することは自然な流れだったといいます。でも、いざ入籍日を決めようとしたとき、なかなか決められなかったそうです。

二人の記念日にするか、ゴロの良い日にするか、それとも大安を選ぶか。あれこれ悩んでいたとき、彼女のお母さんが母倉日のことを教えてくれたんだそうです。

「母倉日は、母が子を育てるように天が人を慈しむ日なんだって。あなたたちの新しい人生の始まりに、こんなに素敵な意味を持つ日はないんじゃない?」

その言葉に、彼女はすごく心を動かされたといいます。自分を育ててくれた母親の愛情を思い、これから始まる新しい家族の未来に思いを馳せたとき、母倉日以外の選択肢は考えられなくなったそうです。

彼も、その話を聞いて賛成してくれました。そして二人は、近い将来の母倉日の中から、ちょうど彼の誕生日に近い日を選んだんです。彼の新しい人生の始まりと、二人の新しい家族の始まりが重なる。そんな特別な日になりました。

入籍当日、役所に婚姻届を出しに行くとき、彼女は不思議な感覚を覚えたといいます。空がいつもより青く見えて、風がいつもより優しく感じられて。まるで本当に天から祝福されているような、そんな気持ちになったそうです。

それから数年が経ち、二人には子どもも生まれました。今では幸せな三人家族として、毎日を楽しく過ごしているそうです。もちろん、大変なこともあるでしょう。でも、彼女は「あの日、母倉日に入籍を決めて本当に良かった」と今でも思っているんだとか。

母倉日という特別な日を選んだことで、結婚という決断に対する覚悟や喜びが、より深いものになったのかもしれませんね。

別の例もご紹介しましょう。ある年配のご夫婦の話です。

このご夫婦は、結婚50周年、つまり金婚式を迎える年に、改めて入籍日を調べてみたそうです。すると、なんと二人が入籍した日が母倉日だったことが分かったんです。

当時はそんなこと全く知らずに、ただ二人の都合が良い日を選んだだけだったといいます。でも、50年経ってから、自分たちの入籍日が母倉日だったと知り、二人とも不思議な縁を感じたそうです。

「50年間、喧嘩もしたし、辛いこともあった。でも、ずっと一緒にいられたのは、もしかしたら母倉日に入籍したからかもしれないね」

奥様がそう話すと、ご主人も「天に見守られていたのかもな」と笑ったそうです。

半世紀にわたる結婚生活の中で、二人が築き上げてきた絆。それが母倉日という吉日によるものなのか、それとも二人の努力によるものなのか。おそらく、その両方なのでしょう。

母倉日という特別な日が、知らず知らずのうちに二人の人生を祝福し続けてくれていた。そんなふうに考えると、なんだかロマンチックですよね。

では、現代において、私たちはどのように母倉日を活用していけばいいのでしょうか。

まず大切なのは、母倉日を知ることそのものに意義があるということです。日本には、こんなに素敵な意味を持つ吉日があるということを知る。それだけでも、人生が少し豊かになる気がしませんか。

次に、実際に母倉日を意識して生活してみるのもいいでしょう。カレンダーや手帳に母倉日をチェックしておいて、何か新しいことを始めるときの参考にする。たとえば、新しい習い事を始める日、新しい仕事を始める日、大切な商談の日など、人生の節目となる日を母倉日に設定してみるんです。

もちろん、すべてを母倉日に合わせる必要はありません。でも、選択肢がいくつかあるときに、「じゃあ母倉日にしようか」と決められるのは、なんだか前向きな気持ちになれますよね。

特に、結婚を控えているカップルには、ぜひ母倉日を考慮に入れてほしいと思います。大安だけにこだわらず、母倉日という選択肢もあるということを知っておくだけで、日取りの自由度がぐっと上がります。

そして何より、母倉日の「母が子を育てるように、天が人を慈しむ」という意味を二人で共有すること。それは、これから始まる結婚生活において、お互いを慈しみ合う心を育てていくための、素敵な第一歩になるのではないでしょうか。

また、すでに結婚しているご夫婦も、自分たちの入籍日や結婚記念日が母倉日だったかどうか、調べてみるのも面白いかもしれません。もし母倉日だったら、それは素敵な発見になるでしょうし、もし違っていても、次の結婚記念日を母倉日に設定し直してみるという楽しみ方もあります。

子どもがいる家庭なら、お宮参りや七五三といった行事の日程を決めるときに、母倉日を候補に入れてみるのもいいですね。子どもの健やかな成長を願う親の気持ちと、母倉日の意味がぴったり重なります。