「マッチングアプリで知り合った人と付き合い始めたんだけど…」
友人からこんな報告を受けると、ついつい「おめでとう!」と言いたくなりますよね。でも実は、そんな出会いが2週間程度で終わってしまうケースが少なくないんです。私自身、周りでもよく聞く話ですし、自分の経験からも「あるある…」と思うことが多いんですよね。
今日はそんな「マッチングアプリで出会って2週間で別れる」という現象について、リアルな理由や体験談、そして長続きさせるためのヒントまでお話ししていきたいと思います。もしかしたら、あなたの恋愛にも役立つかもしれませんよ。
まず、なんで2週間なんでしょうね? この「2週間の壁」とでも呼びたくなる現象。実はこれ、心理的にも行動パターン的にも説明できることなんです。
「知らない相手を知るには短すぎる、でも致命的な問題に気づくには十分な期間」なんですよね。一緒に見ていきましょう。
急がば回れ?それとも一目惚れ?お互いを知る時間の不足
マッチングアプリでよくあるパターンって、メッセージのやり取りを数日から数週間して、2〜3回デートしたら「じゃあ付き合ってみる?」となることが多いですよね。
先日、友人の智子(仮名)がこんな話をしていました。「マッチングアプリで知り合った彼とは、最初のデートで意気投合したの。2回目のデートで告白されて付き合い始めたんだけど…」
彼女はその後、こう続けました。「付き合い始めてから、彼が休日は朝から晩まで家でゲームしてる人だって分かったの。週に1回は一緒に出かけたいと思ってたのに、全然価値観が合わなくて…結局2週間で別れちゃった」
このケース、まさに「お互いのことを十分に知らないまま始まった恋愛」の典型例ですよね。リアルな出会いなら、友人の紹介や職場、学校などで徐々に相手の人となりを知ることができますが、マッチングアプリではそういった「下調べ期間」がほとんどないんです。
「いい人そう!」という第一印象だけで関係がスタートして、その後で「あれ?思ってたのと違うかも…」となるパターン。皆さんも心当たりありませんか?
「本気」と「遊び」の見極めの難しさ
もう一つ厄介なのが、マッチングアプリには様々な目的の人が混在していること。真剣に恋人や結婚相手を探している人もいれば、暇つぶしや遊び、最悪の場合は詐欺目的の人まで…。
30代男性の健太さん(仮名)はこんな体験をしました。「マッチングアプリで知り合った女性と1ヶ月ほどメッセージをやり取りして、3回デートした後に付き合うことになったんです。お互いに仕事の話や将来の話もして、真剣だと思っていました。でも関係を持った翌日、LINEをブロックされて連絡が取れなくなったんです。後から友人に聞いたら、その女性はアプリのアカウントをそのまま使い続けていたみたいで…」
これはいわゆる「ヤリモク」と呼ばれるパターンですね。他にも、デート中に突然「今度良い投資の話があるんだけど」と切り出されたり、「うちの商品を使ってみない?」とネットワークビジネスの勧誘をされたりするケースも。
こういった「隠れた目的」を持つ人たちは、目的を達成したらすぐに関係を終わらせるため、2週間程度で別れるパターンになりがちです。これって本当につらいですよね。期待と信頼を裏切られる経験は、次の恋愛にも影響してしまいますから。
理想と現実のギャップに失望
マッチングアプリで人を選ぶとき、つい「理想の相手」を探してしまいがち。プロフィール写真は盛れている場合が多いですし、メッセージのやり取りも「良い部分」しか見えません。初期のデートでも、お互い「いい部分」だけを見せますよね。
ところが付き合い始めると、だんだん素の部分が見えてきます。私の友人は「アプリで知り合った彼氏、最初はすごく紳士的で優しかったのに、付き合い始めてからわがままな一面が出てきて驚いた」と話していました。
27歳のOLさんのブログでは、こんな体験談が書かれていました。「3ヶ月付き合った彼から『付き合う前の印象と違う』と言われて振られました。具体的に何が違うのか聞いても明確な答えはなく、ただ『イメージと違った』の一点張り。私自身は自然体で接していたつもりだったので、何が彼の期待と違ったのか今でも分かりません」
これって、理想化しすぎた相手とのギャップに失望するパターンですね。マッチングアプリではプロフィールの「スペック」(年収、職業、趣味など)で相手を選びがちなので、人間性の部分でミスマッチが起きやすいのかもしれません。
「付き合うこと」が目的になっていませんか?
マッチングアプリを使う多くの人が陥りがちなのが「とりあえず恋人が欲しい」という心理。その結果、「付き合うこと自体」が目的になってしまい、付き合った後に「で、これからどうするの?」と戸惑ってしまうことがあります。
心理学的に見ても、恋愛感情には「ハネムーン期」と呼ばれる高揚期があり、その後は徐々に冷静になるとされています。マッチングアプリで知り合った場合、この感情の変化が非常に急激に起こることがあるんですよね。
あるTwitterユーザーさんは「マッチングアプリで知り合った人と付き合って2週間目、突然『やっぱり友達に戻りたい』と電話で言われました。理由を聞いても『なんとなく違和感がある』とだけ。本当に何だったんだろう…」と投稿していました。
これって、急速に始まった恋愛が、同じように急速に冷めてしまったケースかもしれませんね。
「次があるさ」の気軽さ
マッチングアプリの特徴として「次の出会いがすぐそこにある」という気軽さがあります。リアルな出会いなら「この人を逃したら次はいつ出会えるか分からない」と思うこともありますが、アプリなら「また新しい人と出会える」という安心感がありますよね。
これが「ちょっと合わないかな」と感じた時に、すぐに別れを切り出しやすい環境を作っているのかもしれません。共通の友人や知人がいない関係だと、別れても周囲に気を遣う必要がないですし、問題が起きても仲介してくれる人がいないんですよね。
リアルな体験談から学ぶ
マッチングアプリでの短期間の別れについて、いくつかリアルな体験談を見てみましょう。
あるブログには「3回会って2週間で別れた」というタイトルの記事がありました。アラサー女性のライターさんは、アプリで出会った男性と3回目のデートで「とりあえず付き合ってみよう」と交際を始めたものの、2週間後に「なんか違う」と言われて振られたそうです。
彼女は「相手の条件(正社員、趣味が合う、子供なしでいいなど)が自分の希望と合っていただけに、ショックだった」と書いていますが、「私を好きになってくれる人を探すべき」と前向きに次へ進む決意をしていました。
また、34歳のピラティスインストラクターの方は「1週間で付き合い3週間で別れた」体験を綴っています。「アプリでの出会いは失敗もあるけど、それも含めて学びの機会」と捉え、その後別の相手と結婚に至ったそうです。
こういった経験は辛いものですが、自分自身を見つめ直す機会にもなりますよね。うまくいかなかった経験から学び、次の恋愛に活かすことができれば、それはそれで価値のある体験なのかもしれません。
長続きさせるためのヒント
ここまで「別れる理由」について考えてきましたが、ではどうすれば長続きさせられるのでしょうか?マッチングアプリで出会った関係を続けるためのヒントをいくつか紹介します。
まず何より大切なのは「時間をかけて相手を知る」こと。交際前にメッセージやビデオ通話で十分にコミュニケーションを取り、お互いの価値観や将来の展望について話し合ってみましょう。「3回以上のデートで相手を見極める」というのは鉄則かもしれません。
次に、交際が始まったら「アプリを一緒に退会する」のも良い方法です。これにより、お互いの真剣さを確認できますし、「まだ他の人を探しているのでは?」という不安も減らせます。
そして何より「ありのままの自分で接する」こと。プロフィールやデートで自分を良く見せようとするのは自然なことですが、あまりにも理想化された姿を見せすぎると、後でギャップに失望されるリスクが高まります。等身大の自分を少しずつ見せていくことで、理解し合える関係が築けるでしょう。