雨が降ると言っていたのに晴れるという天気予報。それと同じくらい予測不能なのが、言うことがコロコロ変わる彼の言動かもしれません。
「土曜日は絶対会おうね」と約束したはずなのに、当日になって「やっぱり仕事が…」。 「将来は絶対に結婚したいと思ってる」と言っていたのに、翌月には「まだ自分のやりたいことがある」。
こんな経験、一度でもしたことがある人は少なくないのではないでしょうか。
恋愛において、相手の言葉が一貫性を欠くとき、私たちの心は不安定になり、関係そのものにヒビが入ることも。今日は、そんな「言うことがコロコロ変わる男性」との恋愛について、心理的背景から具体的な対処法、そして実際の体験談まで、徹底的に掘り下げていきたいと思います。
この記事を読み終える頃には、あなたはその混乱の渦から一歩抜け出し、より冷静に状況を見つめられるようになっているでしょう。
彼の心の中で何が起きている? ─ 言葉が変わる心理的背景
まず知っておきたいのは、なぜ彼の言うことがコロコロ変わるのか、その背景にある心理です。人は皆、時には矛盾することもありますが、常習的に言葉が変わる場合、そこには何らかのパターンが隠されていることが多いのです。
「決められない男」の苦悩 ─ 優柔不断と決断恐怖症
私の友人の太郎は、レストランでメニューを選ぶのに20分かかる典型的な優柔不断な性格でした。彼のような「決められない男性」は、小さな選択肢でさえ「もしかしたらもっと良い選択があるかも」と常に考え続け、一度決めたことにも自信が持てません。
「彼が約束を守らないのは、わざと私を傷つけようとしているからじゃない。単に、決断することそのものに恐怖を感じているだけかもしれない」
このように捉えると、少し心が軽くなるかもしれませんね。ただし、優柔不断な性格も度が過ぎると、相手に大きな負担をかけることになります。特に、人生の重要な決断(結婚や同棲など)に影響する場合は注意が必要です。
「その場しのぎの男」の浅はかさ ─ 目先の平和を求めて
「また来週、必ず連絡するよ」 「今度こそ絶対に約束を守るから」
こんな言葉を何度も聞かされているのに、実行されない経験はありませんか?これは典型的な「その場しのぎ」の行動パターンです。目の前の状況を穏便に済ませたい、その場で相手を喜ばせたいという気持ちから、深く考えずに言葉を発してしまうのです。
先日、友人の美香が涙ながらに打ち明けてくれました。「彼は私が喜ぶ言葉をいつも言ってくれるの。でも、それが実現したことは一度もないの。それでも私、その言葉を信じたくて…」
その場しのぎの言葉は、甘い毒のようなもの。一時的には心地よいけれど、長期的には関係を蝕んでいきます。なぜなら、言葉と行動の不一致が続くほど、信頼関係は揺らいでいくからです。
「感情の嵐に翻弄される男」─ 気分屋と感情の波
気分屋の男性は、その時の感情によって言動が大きく左右されます。朝は「一緒に住もう」と言っていたのに、夕方には「もう少し一人の時間が欲しい」と言い出す。これは感情の波が激しいタイプによく見られるパターンです。
私自身、以前付き合っていた彼がまさにこのタイプでした。彼の機嫌が良い時には未来の計画を熱く語り、翌日には「重たい話はしたくない」と言われることも。その感情の振り幅に振り回され、いつも心が疲れていたことを今でも覚えています。
気分屋の男性と付き合う際に大切なのは、「今」の言葉だけを重視せず、長期的なパターンを見極めること。一時的な高揚感に基づく約束よりも、日常の中で繰り返し示される言動のほうが、その人の本質を物語っています。
「影響されやすい男」─ 自分軸の欠如
「友達がそう言ってたから…」 「ネットでこう書いてあったから…」
他人の意見や情報にすぐに影響されるタイプも、言うことがコロコロ変わりやすい傾向があります。これは、自分自身の価値観や信念が確立されていない「自分軸の欠如」が原因であることが多いのです。
30代の会社員、健太さんはこう振り返ります。「付き合いたての頃、彼女の好みに合わせて自分の意見をコロコロ変えていました。本当は映画より読書が好きなのに、彼女が映画好きだから『僕も映画が一番好き』と言ったり。でも、そのうち自分が何を本当に好きなのか分からなくなってきて…」
影響されやすいタイプの人は、他者に合わせることで関係を円滑にしようとする優しさを持っている反面、その場の空気に流されやすく、結果として一貫性のない言動となって現れるのです。
「自己中心的な男」─ 相手への配慮不足
より問題が深刻なのは、単に自分の都合や気分を優先し、相手の気持ちを考慮しないタイプです。自分の言葉の変化が相手にどのような影響を与えるか、想像力が欠けているのかもしれません。あるいは、想像できても気にしていないのかもしれません。
「結局、彼は自分が心地よい状態だけを優先していた」と語るのは、3年間の交際を経て別れを選んだ28歳の久美子さん。「約束を守らないことで私がどれだけ傷ついているか、何度も伝えたのに、その場では『ごめん』と言うだけで行動は変わらなかった」
このタイプの場合、残念ながら相手からの理解や共感を期待するのは難しいかもしれません。自分本位な考え方が根本にある場合、短期間での変化は期待できないことが多いからです。
「嘘をつく男」─ 意図的な言葉の変化
最も注意が必要なのは、意図的に相手を混乱させたり、操作したりする目的で言葉を変える場合です。これは単なる性格の問題ではなく、相手を支配しようとする危険な兆候かもしれません。
「彼は私を混乱させるために、わざと言うことを変えていたんだと、別れてから気づきました」と語るのは、心理的DVの経験者である咲子さん。「『そんなこと言ってない』『お前が勘違いしているんだ』と言われ続けて、最後は自分の記憶さえ疑うようになっていました」
これは「ガスライティング」と呼ばれる心理的暴力の一種です。相手に現実感を失わせ、自信を喪失させることで支配を強める手法です。こうした言動に気づいたら、専門家に相談することを強くお勧めします。
恋愛における具体的な困りごと ─ 言葉が変わる男性との関係で生じる問題
言うことがコロコロ変わる男性との恋愛では、どのような問題が生じるのでしょうか。実際の体験から浮かび上がる具体的な困りごとを見ていきましょう。
揺らぐ信頼の土台 ─ 不安と疑念の始まり
「また変わるかもしれない」「この言葉も本当かな」という疑念が常につきまとうと、関係の基盤である信頼が徐々に揺らいでいきます。
私の友人の恵は、婚約者の言葉が二転三転した経験からこう語ります。「最初は何でも信じていたけど、何度も裏切られるうちに、『I love you』という言葉さえも疑うようになっていった。それが一番辛かった」
信頼は一度壊れると、取り戻すのに何倍もの時間と努力が必要です。言葉の一貫性は、信頼関係を築く上での最も基本的な要素の一つなのです。
心身の疲弊 ─ 振り回されることの代償
相手の言葉に振り回され続けると、精神的な疲労だけでなく、身体的な症状として現れることもあります。
「彼の言葉が変わるたびに、胃が痛くなるようになってしまった」と話すのは、7年間の波乱万丈な恋愛の末に別れを選んだ32歳の真理子さん。「デートの予定が直前で変わり、楽しみにしていた旅行がキャンセルされ…そのたびに感じるストレスが、最後は体調不良として現れるようになってしまったんです」
あなた自身の心と体の健康は、どんな恋愛よりも優先されるべきものです。関係によって常に消耗している状態は、決して健全とは言えません。
見えない未来 ─ 将来設計の困難さ
「いつか結婚したい」と言っていたのに、「まだ考えられない」に変わる。「子どもは欲しい」と言っていたのに、「やっぱり自由に生きたい」に変わる。
このように将来に関わる重要な事柄について意見が変わると、二人の未来を具体的に思い描くことが難しくなります。
35歳のキャリアウーマン、由美子さんは7年間の交際を経て別れを選んだ理由をこう説明します。「私には『子どもを持ちたい』という明確な希望があった。彼は最初はそれに賛成していたけど、年を追うごとに『もう少し二人の時間を』『まだ早いよ』と先延ばしにする一方で。私の時間は待ってくれないから、苦渋の決断だったけど別れを選びました」
恋愛において将来の展望が一致することは、長期的な関係を築く上で非常に重要です。意見が変わり続ける相手との間では、安定した将来設計を立てることが難しくなってしまいます。
自分を見失う危険性 ─ 言葉に振り回されるうちに
相手の言葉が二転三転する関係の中では、次第に自分の意見を言わなくなったり、相手の顔色をうかがうようになったりすることがあります。
「彼の気分や言葉に合わせて自分を変えるうちに、本当の自分が分からなくなっていました」と振り返るのは、現在カウンセリングを受けながら自分を取り戻す過程にある27歳の麻衣さん。「彼が映画好きと言えば私も映画好き、彼が政治に興味を持てば私も政治的な話題を調べる…そうやって自分を彼に合わせるうちに、私らしさが消えていったんです」
恋愛関係において自分らしさを失うことは、長期的に見て大きな代償を伴います。相手に合わせることと自分を失うことは、紙一重の違いしかないのかもしれません。
早期発見の鍵 ─ 言うことが変わりやすいタイプを見分けるポイント
問題が深刻化する前に、言うことがコロコロ変わるタイプを見抜くためのサインはあるのでしょうか?関係が深まる前に注目すべきポイントを紹介します。
小さな矛盾の積み重ね ─ 日常会話に隠れたサイン
言葉の一貫性がない人は、日常の些細な会話の中にもそのサインが現れます。「この映画良かった」と言っていたのに、後日「あんな映画、つまらない」と言ったり、「辛い食べ物が好き」と言っていたのに「実は辛いもの苦手」と言ったり。
これらの小さな矛盾は、それ単体では問題ないように思えますが、頻繁に起こる場合は注意が必要です。なぜなら、小さなことでも一貫性がない人は、重要なことでも同様のパターンを示す可能性が高いからです。
友人の春奈は、元カレとの初デートを振り返り、今では笑い話にしています。「彼、デート中に『ビールは苦手』って言ってたのに、その30分後に『俺、ビール大好きなんだよね』って真顔で言い出して。その時点で『あれ?』って思ったけど、可愛い人だったから無視しちゃった。結局、そういう小さな矛盾が毎日のように積み重なって…」
約束の実行率 ─ 言葉と行動の一致度をチェック
「今度一緒に〇〇に行こう」「週末に電話するね」など、相手がしてくれた小さな約束がどの程度実行されているかを観察してみましょう。約束の実行率が低い人は、言葉に責任を持つ意識が薄い可能性があります。
カウンセラーの佐藤さんはこうアドバイスします。「初期段階での小さな約束は、その人の言行一致度を測る良いバロメーターになります。映画に行く約束、電話をする約束、時間通りに来る約束…これらが守られないようであれば、より重要な約束も守られない可能性が高いでしょう」
周囲の人との関係 ─ 他者への態度に現れる本質
その人が友人や家族、同僚とどのように接しているかも、重要な手がかりになります。例えば、友人との約束をよく破る人、家族に対して言うことがコロコロ変わる人は、恋人に対しても同様の行動パターンを示す可能性が高いです。
「彼が友達との約束をキャンセルするのを何度も目撃しました。その時『彼は友達を大切にしないんだな』と思ったけど、まさか私との約束も同じように扱われるとは思わなかった」と語るのは、1年間の交際を経験した智子さん。
人は恋愛関係の初期には良い面を見せようとしますが、他者との関わり方には、その人の本質が現れることが多いのです。
責任転嫁の傾向 ─ 問題の原因を外部に求める姿勢
言うことが変わっても自分の責任として認めず、状況や他者のせいにする人も注意が必要です。「仕事が忙しかったから」「友達に誘われたから」「体調が悪かったから」など、常に外部要因を理由にする人は、自分の言葉に責任を持つ意識が薄い可能性があります。
「彼が約束を破るたびに、必ず『仕方なかった』という言い訳があった」と話すのは、2年間の関係を経て別れを選んだ29歳の恵美さん。「最初は理解しようと思ったけど、そのうち『彼の人生には、私との約束より優先されるものが常にある』ということに気づいたんです」
自分の言動に責任を持てない人との関係は、長期的には疲弊してしまう可能性が高いことを覚えておきましょう。
実践的な対処法 ─ 言うことがコロコロ変わる男性との向き合い方
彼の言うことがコロコロ変わることに悩んでいるなら、次のような対処法を試してみてはいかがでしょうか。
冷静な事実確認 ─ 感情的にならずに問題を明確に
相手の言葉が変わったと感じたら、まずは冷静に確認することが大切です。「前はこう言っていたけど、今はこう考えているの?」と、非難ではなく、理解を求める姿勢で尋ねてみましょう。
心理カウンセラーの田中さんは「多くの場合、言葉が変わっていることを相手自身が自覚していないこともあります。冷静に指摘することで、自分の言動に気づいてもらうきっかけになることも」とアドバイスします。
私自身も以前の恋愛で、「先週は〇〇と言っていたよね?」と優しく確認することで、彼が自分の言葉の変化に気づき、「ごめん、確かにそう言ったね」と認めてくれた経験があります。非難するのではなく、事実を確認する姿勢が大切です。
記録を残す ─ 曖昧さを排除する具体的な方法
重要な約束や決定事項は、LINEやメールなど文字で残しておくと、後で「言った・言わない」のトラブルを防げます。
「彼との約束は必ずLINEで確認するようにしていました」と語るのは、現在は安定した関係を築いているという27歳の美奈子さん。「『明日の7時に駅前で待ち合わせね』とメッセージを送ることで、曖昧さがなくなり、彼も約束を守りやすくなったようです」
ただし、これは互いの信頼関係を築くための一時的な手段であり、常に「証拠」を取るような関係は健全とは言えません。相手の成長と関係の深まりに合わせて、徐々にこうした「確認作業」を減らしていくことが理想的です。
自分の気持ちを素直に伝える ─ 「私」を主語にしたコミュニケーション
「言うことが変わると、悲しい」「困る」「不安になる」など、あなたがどう感じるかを具体的に伝えましょう。この時、「あなたはいつも…」と相手を責めるのではなく、「私は…と感じる」と自分の気持ちを中心に伝えることがポイントです。
「長年悩んだ末、思い切って『あなたの言葉が変わるたびに、私はとても不安になる』と伝えてみました」と語るのは、現在6年目の交際を続ける34歳の直子さん。「彼は驚いた様子でしたが、『そんな風に感じさせてごめん』と謝ってくれ、それから少しずつ変わっていきました」
相手を変えようとするのではなく、自分の気持ちを伝えることで、相手が自ら変わるきっかけを作る—これが最も自然で効果的なアプローチかもしれません。
変わってほしくないことを明確にする ─ 優先順位をつける
全てのことに一貫性を求めるのは現実的ではありません。「これだけは守ってほしい」という本当に重要な事柄を明確にし、それを相手に伝えることで、優先順位を共有しましょう。
「彼の言葉が変わることに悩んでいましたが、全てを直そうとするのは無理だと気づきました」と語るのは、結婚3年目の香織さん。「代わりに『結婚や子どもの話など将来に関わることだけは、責任を持って考えてほしい』と伝えたところ、彼も納得してくれました。今では大切なことは必ず二人でじっくり話し合うようになっています」
全ての面で完璧を求めるのではなく、本当に重要なポイントを見極めて、そこに焦点を当てることが、より実現可能なアプローチと言えるでしょう。
自分の心を守る ─ 期待値の調整と一定の距離感
「また変わるかもしれない」とある程度心構えをしておくことで、実際に変わった時の精神的ダメージを軽減できます。これは諦めではなく、自分の心を守るための現実的な対処法です。
「彼の言葉を100%信じるのではなく、『彼らしさ』として70%くらいの期待値で受け止めるようにしたら、心が楽になりました」と語るのは、5年間の交際を経て最近結婚した28歳の純子さん。「それでも大好きな彼だから、その『言葉が変わりやすい』という特性も含めて受け入れることにしたんです」
全ての人には長所と短所があります。相手の短所をゼロにすることは不可能でも、それとどう付き合うかを学ぶことはできるのです。
関係を見直す勇気 ─ あなたの幸せが最優先
何度話し合っても改善が見られない、振り回されることに疲弊しきってしまった場合は、関係を見直す勇気も必要かもしれません。一時的に距離を置いてみる、あるいは別れを選択肢に入れることも、時には必要な決断です。
「振り回され続けた3年間、『私が理解不足なんだ』『もっと努力すれば変わってくれるはず』と自分を責め続けました」と振り返るのは、現在は新しい恋愛関係を築いている31歳の麻美さん。「でも、別れを決意して初めて気づいたんです。こんなに心が軽くなるなんて…。自分の幸せを犠牲にしてまで続ける関係じゃなかったんだなって」
あなたの心の健康と幸せは、何よりも大切です。自分を大切にする決断をする勇気も、時には必要なのかもしれません。
リアルな体験談 ─ 言うことがコロコロ変わる男性との恋愛から学んだこと
実際に「言うことがコロコロ変わる男性」との恋愛を経験した人たちの声から、具体的な教訓を探ってみましょう。
「私の時間を奪った言葉の迷宮」─ 美咲さん(29歳)の場合
「元カレは本当に言うことがコロコロ変わる人でした。特にデートの約束が曖昧で、『週末は空けておいて』と言われるものの、具体的な計画はいつも直前まで決まりません。待ち合わせ場所や時間も当日になって『やっぱりここじゃなくて…』と変更されることも多くて。
最初は『自由な人だな』くらいに思っていましたが、次第に自分の予定が立てられなくなり、友達との約束も『彼からいつ連絡が来るか分からないから…』と断るようになっていました。私の時間が彼の気分次第になっていたんです。
ある日、久しぶりに会えた友人に『最近全然会えないね』と言われて、ハッとしました。私は彼のために、大切な友人関係を犠牲にしていたんだと。
勇気を出して『具体的な計画を立ててほしい』と伝えましたが、彼は『そんなに計画的に動けない』と言うばかり。結局、2年間の交際を経て別れを選びました。今思うと、彼だけではなく、私ももっと早く自分の気持ちや時間を大切にすべきだったと思います」
美咲さんの体験から学べること:自分の時間や人間関係を犠牲にしてまで相手に合わせることは、長期的には大きな損失となります。相手を尊重すると同時に、自分自身も尊重することの大切さを教えてくれる事例です。
「結婚の話が二転三転」─ 彩花さん(34歳)の場合
「付き合って3年目、彼から『そろそろ結婚を考えようか』と言われ、喜びのあまり両親にも報告しました。両家の顔合わせの日程まで決まっていたのに、2週間後に『もう少し二人の時間を大切にしたい』と言い出したんです。
私は驚きましたが、焦らなくてもいいと思い、彼の気持ちを尊重しました。しかし、その3ヶ月後には再び『やっぱり結婚したい』と言い出し、さらにその2ヶ月後には『仕事が落ち着いてから』と…。こうした発言の変化が1年以上続き、私は振り回されるたびに精神的に消耗していきました。
最終的に彼に『本当はどうしたいの?』と尋ねたところ、『正直、結婚に踏み切る勇気がない』と告白されました。長い葛藤の末、30代半ばという年齢も考慮して、私から別れを告げました。
あの時は辛かったですが、今は新しいパートナーと安定した関係を築いています。彼との経験があったからこそ、『言葉の一貫性』の大切さを学び、現在のパートナー選びでもそれを重視しました」
彩花さんの体験から学べること:特に将来に関わる重大な決断において、言葉の一貫性は非常に重要です。迷いや不安があるのは自然なことですが、それを適切に伝えずに言葉を変え続けることは、相手に大きな精神的負担をかけることを理解する必要があります。
「小さな矛盾の積み重ね」─ 健太さん(27歳)の場合
「元カノは本当に些細なことでも言うことがよく変わる人でした。例えば『この映画好き』と言っていたのに、数日後には『あの映画、実はつまらなかった』と言ったり、『甘いものは苦手』と言っていたのに、別の日には『スイーツが大好き』と言ったり。
最初は『記憶違いかな?』『気分によって変わるのかな?』と思っていましたが、小さな矛盾が日常的に積み重なるうちに、『この人の何を信じたらいいんだろう』という不信感が芽生えてきました。
決定的だったのは、彼女が『前の彼氏とは付き合っていない期間があった』と言っていたのに、友人から『彼女、前の彼氏と別れる前から君に気があったみたいだよ』と聞かされたこと。事実を確認しようと彼女に尋ねると、今度は『そんなこと言ってない』と。
結局、小さな嘘の積み重ねが、大きな不信感となって関係を壊してしまいました。今思えば、初期段階でのあの小さな矛盾の数々が、実は重大な警告サインだったんだと思います」
健太さんの体験から学べること:小さなことでの言葉の矛盾は、大きなことでの不一致の予兆かもしれません。初期段階でのこうした「小さな違和感」を大切にし、パターンを見極めることが重要です。