マッチングアプリ二回目のデート:脈ありサインと脈なしサインの見極め方

「楽しかった!また会いたい」

一回目のデートが終わった後、この言葉を聞くと心が躍りますよね。マッチングアプリで知り合った相手との初デートを無事に終え、二回目のデートにこぎつけた瞬間は、新しい関係が芽生えるかもしれないという期待に胸が膨らみます。

でも、ちょっと待ってください。

二回目のデートは、単なる続きではなく、関係性の転換点になる重要な機会なのです。一回目が「お互いの外見や第一印象」を確かめる場だとしたら、二回目は「本当に気が合うのか」「価値観は合うのか」が徐々に明らかになる瞬間。

私はこれまで恋愛カウンセラーとして、数百組のカップルの相談に乗ってきました。その経験から言えるのは、二回目のデートこそが「本当の意味での初デート」だということ。一回目の緊張や取り繕いが少し和らぎ、お互いの素の部分が少しずつ見え始めるこの時間は、これからの関係性を占う重要な指標になるのです。

では、相手があなたに本当に興味を持っているのか、それとも単なる社交辞令で会っているだけなのか。その見極め方を、実際の体験談を交えながら、できるだけ具体的にお伝えしていきましょう。

脈ありサイン:心が通い始めている7つの証拠

1. 会話の質が深まり、時間を忘れる

一回目のデートでは「趣味は何ですか?」「どんな仕事をしているんですか?」といった基本的な質問が中心だったかもしれません。しかし二回目で、相手があなたの発言を覚えていて、そこから話を広げてくれるなら、それは明らかな脈ありサイン。

「前回、京都旅行が好きって言ってたけど、どんなところが特に気に入ってるの?」

このように、前回の会話を覚えていて掘り下げてくる質問は、あなたの話に真剣に耳を傾けている証拠です。また、予定していた時間よりも会話が伸びて「あれ?もうこんな時間?」と驚くような場合も、お互いに心地よい関係性が築けている証しでしょう。

恋愛心理学によると、人は好意を持つ相手との時間を「実際より短く」感じる傾向があるそう。時間を忘れるほど会話に没頭できるデートは、間違いなく良い兆候です。

2. ボディランゲージが開放的で距離が縮まる

「言葉より雄弁なのは、体の動き」とよく言われますが、これは恋愛においても例外ではありません。二回目のデートで注目したいのは、相手の無意識の仕草や姿勢です。

好意があるときのボディランゲージには、いくつかの特徴があります:

  • 自然と体が相手の方を向いている
  • アイコンタクトの頻度や長さが増す
  • 笑顔が増え、表情が豊かになる
  • 相手と同じような動作や姿勢を無意識に真似する(ミラーリング)
  • 腕を組むなどの閉鎖的な姿勢よりも、開放的な姿勢でいる時間が長い

特に注目したいのは「距離の縮まり」です。一回目より自然と体の距離が近くなっていたり、軽く腕や肩が触れる機会が増えたりしていれば、それは相手があなたへの心理的距離も縮めている可能性が高いのです。

「二回目のデートの帰り道、彼が自然に私の荷物を持ってくれて、肩が時々触れるような距離で歩いてくれたとき、この人は本当に私に好意があるんだと感じました」

これは、マッチングアプリで知り合い、現在交際4年目の30代女性の言葉です。小さな気遣いや物理的距離の変化は、言葉以上に相手の気持ちを表していることが多いのです。

3. 将来の約束や予定に具体性がある

「今度また会おうね」は社交辞令かもしれませんが、「来週の土曜日、〇〇の新しいカフェに行ってみない?」という具体的な提案は、明らかな脈ありサインです。

特に重要なのは、提案のタイミング。二回目のデートの途中で「次はこういうところに行きたいね」という話が自然と出てくるなら、それは相手があなたとの時間を楽しみ、次を期待している証拠です。

また、単なるデートの約束だけでなく、「今度の音楽フェスに一緒に行かない?」「来月のイベントチケット取ったんだけど」など、少し先の予定を共有しようとするのも、関係を発展させたいという意思表示と言えるでしょう。

「彼は二回目のデート中に自分のスマホに何か予定を入れていて。『何してるの?』と聞いたら『次会える日をブロックしておいてるんだ』と。その瞬間、この人は本気だと思いました」

これは、マッチングアプリで出会い半年後に交際に発展したカップルの女性が語った言葉です。相手の「次につなげたい」という気持ちが伝わる行動は、強い脈ありサインと言えるでしょう。

4. デート後のフォローアップが早く、質も高い

デートの別れ際に「楽しかった、ありがとう」と言われても、その後の行動こそが本音を表します。二回目のデート後、相手からの連絡が早ければ早いほど、好意の度合いは高いと考えて良いでしょう。

特に注目すべきは連絡の内容です。単なる「今日はありがとう」だけでなく、「〇〇の話が特に面白かった」「〇〇のお店、あなたのおかげで知ることができて嬉しかった」など、デートの具体的な内容に触れる連絡は、しっかりとあなたとの時間を大切に思っている証拠です。

「二回目のデートの帰りの電車の中で、彼からLINEが来て。『まだ電車の中だけど、もう会いたくなっちゃった』って。そのストレートな気持ちの表現に、胸がキュンとしたのを覚えています」

これは、マッチングアプリで知り合って現在結婚3年目のカップルの奥さんの言葉です。素直な感情表現は、相手が自分に対して心を開いている証と言えるでしょう。

5. 質問の内容が変わる:表面的なものから価値観へ

一回目のデートでは「仕事は何をしているの?」「休日は何をして過ごすの?」といった表面的な質問が中心だったのに対し、二回目で「将来どんな生活を送りたい?」「人生で大切にしていることは?」といった価値観に関わる質問が増えるのは、明らかな脈ありサイン。

このような質問は、単なる友人としてではなく、潜在的なパートナーとしてあなたの内面を知りたいという欲求の表れです。特に「子どもは好き?」「将来どんな家庭を持ちたい?」といった家族観に関する質問は、長期的な関係を視野に入れている可能性が高いでしょう。

「二回目のデートで彼が『人生で一番大切にしていることは何?』と聞いてきたとき、この人は私のことを本気で知りたいんだと感じました。そして私の答えを真剣に聞いてくれる姿勢に、この人なら心を開けると思ったんです」

これは、マッチングアプリで知り合い、現在婚約中のカップルの女性が語った言葉です。表面的な会話から価値観の共有へと発展することは、関係性の深まりを示す重要なサインなのです。

6. 相手の生活圏や親しい人々の話が出てくる

「今度、僕のお気に入りの地元の定食屋に連れて行くよ」「私の友達も同じ趣味だから、いつか紹介したいな」

このように、相手のプライベートな生活圏や親しい人々の話が自然と出てくるのは、あなたを自分の生活に招き入れたいという気持ちの表れです。

特に、親友や家族の話題が具体的に出てくるのは、あなたとの関係を深めたいという強い意思表示と言えるでしょう。「その話、母親にも話したんだ」「友達にあなたのこと話したら、会ってみたいって」といった発言は、相手の中であなたがただのデート相手を超えた存在になりつつある証拠です。

「二回目のデートで彼が『実は友達にもう君のこと話してるんだ』と教えてくれたとき、単なるカジュアルなデートじゃないんだと確信しました」

これは、マッチングアプリで出会い、現在同棲2年目のカップルの男性が語った言葉です。自分の大切な人々とあなたを繋げようとする意思は、明らかな脈ありサインなのです。

7. 相手があなたの小さな変化や努力に気づく

「髪切った?似合ってるね」「前回話していた企画、進んだ?」

このように、あなたの小さな変化や以前話していた出来事の続きを覚えていて、自然と話題にしてくれるなら、それは相手があなたに注目し、気にかけている証拠です。

特に男性は、好意を持つ女性の変化に敏感になる傾向があります。普段は気づかないような髪型や服装の変化にも言及してくれるなら、それはあなたのことをしっかり見ているサインでしょう。

「二回目のデートで私が『実は昨日、資格試験の結果が出たんだ』と言ったら、彼は『そういえば前回、不安って言ってたもんね。どうだった?』と。単なる世間話として聞き流さず、ちゃんと覚えていてくれたことがすごく嬉しかったです」

これは、マッチングアプリで知り合い、現在交際半年のカップルの女性の言葉です。相手があなたの話に真摯に耳を傾け、記憶していることは、間違いなく良い兆候と言えるでしょう。

脈なしサイン:関係の行き詰まりを示す7つの警告

二回目のデートで「なんか違う…」と感じることもあるでしょう。それは単なる気のせいではなく、相手からの重要なメッセージかもしれません。ここでは、関係性の発展が難しいことを示す「脈なしサイン」について詳しく見ていきましょう。

1. 会話が一方通行で深まりを欠く

一回目よりも会話が弾むはずの二回目のデートで、逆に沈黙が増えたり、あなたばかりが質問して相手は短い返答だけだったりする場合は要注意。特に、あなたの質問に対して最低限の答えだけで、自分からは質問や話題を広げようとしない場合は、興味が薄れている可能性が高いでしょう。

「二回目のデートでは、一回目より会話が途切れることが多くて。自分から何か話さないと沈黙になる感じで、『この人、本当は会いたくなかったのかな』と思いました」

これは、マッチングアプリで知り合い、二回のデート後に連絡が途絶えた30代女性の言葉です。会話の質は相手の関心度を直接反映する鏡のようなもの。一回目より低下しているなら、それは明らかな脈なしサインと言えるでしょう。

2. スマホを頻繁にチェックし、「今ここ」に集中していない

デート中に頻繁にスマホを見る、通知があるとすぐに反応する、SNSをチェックするなどの行動は、「あなたとの時間よりも他のことに関心がある」というメッセージです。

「二回目のデートで彼は30分ごとにスマホをチェックしていて。『大事な連絡を待ってるの?』と聞いたら『いや、特に』との返事。その瞬間、この人はただ時間を潰しているだけなんだと悟りました」

これは、マッチングアプリで知り合い、二回のデート後に自分から連絡を断った女性の言葉です。相手の「今ここ」にいない態度は、あなたへの関心の低さを如実に表しています。

3. デートの時間が一回目より短くなる

「次は7時から9時までなら大丈夫」と、一回目より明らかに短い時間設定を提案されたら、それは「あなたとの時間を最小限に抑えたい」というメッセージかもしれません。

また、「この後、友達と会う約束があるから」といった形で、デートの終わりに次の予定を持ち出す場合も注意が必要です。相手があなたとの時間を十分に確保していないことは、優先順位の低さを示している可能性があります。

「一回目のデートは昼から夕方まで一緒にいたのに、二回目は『仕事で疲れてるから』と言って2時間で切り上げられました。そのとき『あ、これは脈なしだな』と感じましたね」

これは、マッチングアプリで知り合い、三回目のデートに発展しなかった男性の言葉です。時間の長さは、相手のあなたへの関心度を量る一つの指標となるのです。

4. 連絡の頻度と質が低下している

一回目のデート後はメッセージのやり取りが活発だったのに、二回目のデート後は返信が遅くなったり、短い返事だけになったりする場合は、興味が薄れている証拠かもしれません。

特に注意すべきは「既読スルー」や「返信が極端に遅くなる」といった変化。一回目と二回目の間の連絡と、二回目以降の連絡を比較してみましょう。明らかに温度差があるなら、相手の気持ちも冷めている可能性が高いです。

「一回目の後は彼からも頻繁にLINEが来てたのに、二回目のデート後は私が送っても返信まで半日とか空くように。最終的には『忙しくてごめん』との返事だけになって、そのまま自然消滅しました」

これは、マッチングアプリで知り合い、二回のデート後に連絡が途絶えた女性の体験談です。連絡頻度の変化は、相手の関心の変化を最も敏感に反映する指標と言えるでしょう。

5. 次回の約束に具体性がなく、曖昧な返事が増える

「また今度ね」「そのうち予定を合わせよう」といった曖昧な言葉で次回の約束を濁す場合は、残念ながら脈なしの可能性が高いです。本当に会いたいと思っている相手なら、具体的な日時や場所の提案があるはずです。

また、あなたが具体的な提案をしても「その日は微妙かも」「予定が入るかもしれない」といった形で回避されるなら、それはあなたとの次回のデートを優先したくないというメッセージかもしれません。

「二回目のデート終わりに『次はいつにする?』と聞いたら『今度の予定が立ったら連絡するね』との返事。でも連絡は来ませんでした。あの時点で次はないと悟るべきでした」

これは、マッチングアプリで知り合い、二回のデート後に連絡が途絶えた男性の言葉です。次回の約束の具体性は、相手のあなたへの関心度を測る重要な指標となるのです。

6. 将来の話や深い話題を避ける

「休日は何して過ごすの?」「好きな食べ物は?」といった表面的な質問は続くのに、「将来どんな生活を送りたい?」「人生で大切にしていることは?」といった価値観に踏み込む話題が出てこない、あるいは避けられる場合は要注意。

相手があなたに対して単なる食事や時間を共にする相手以上の関心を持っていないことを示している可能性があります。本気で関係を発展させたいと思っている相手なら、あなたの内面や価値観を知りたいという欲求が自然と会話に表れるはずです。

「二回目のデートで私が『将来はどんな家庭を築きたい?』と聞いたら、彼は話題をサッと変えて答えてくれませんでした。その時、この人とは深い関係になれないかもしれないと思いました」

これは、マッチングアプリで知り合い、三回のデート後に自分から関係を終わらせた女性の言葉です。深い話題への反応は、相手のあなたとの関係性に対する本気度を示す重要なサインなのです。

7. 心理的・物理的距離が縮まらない

一回目と比べて距離感が変わらない、あるいはむしろ遠ざかっている場合は、相手があなたに対して壁を作っていると考えられます。

例えば、並んで歩いていても常に一定の距離を保とうとする、偶然体が触れても自然と離れる、あなたが少し距離を縮めると体が引くなど、物理的な距離感に表れることもあります。また、「自分の弱み」や「本音」を見せない、表面的な会話に終始するといった心理的距離の遠さも、脈なしサインの一つです。

「二回目のデートでも彼は常にテーブルを挟んでしっかり距離を取っていて。私が少し体を前に傾けると、彼は椅子を引いて距離を調整する感じで。その無意識の仕草に『この人は私に興味がないんだな』と感じました」

これは、マッチングアプリで知り合い、二回のデート後に関係が進展しなかった女性の言葉です。物理的・心理的距離感は、相手の無意識の気持ちが最も素直に表れる部分なのです。

実体験に基づく成功と失敗の物語:二回目のデートが語るもの

ここまで脈ありサインと脈なしサインを理論的に解説してきましたが、実際の体験談の方が心に響くこともあるでしょう。ここでは、マッチングアプリで知り合い、二回目のデートを経験した方々のリアルな体験談をご紹介します。

美咲さん(32歳)の場合:脈ありが確信に変わった瞬間

美咲さんは大手企業に勤める32歳のキャリアウーマン。仕事が忙しく、なかなか出会いがないことを悩んでいたところ、友人の勧めでマッチングアプリを始めました。そこで知り合った34歳の佑樹さんとの二回目のデートは、彼女の人生を変える転機となりました。

「一回目のデートは、お互い緊張していて、社交辞令のような会話が多かったんです。でも二回目は違いました。彼は私が前回話した仕事の企画について『あれその後どうなった?』と具体的に質問してくれたんです。私の話をちゃんと覚えていてくれることに、まず心が動きました」

また、デートの途中で彼が見せた小さな気遣いも、美咲さんの心を大きく揺さぶったと言います。

「カフェを出た後、急に雨が降り始めたんです。そのとき彼は『傘持ってる?』と聞いてきて、私が持っていないと答えると、自分の傘を差し出してくれました。そして自分は雨に濡れながら、『君が濡れたら風邪引くから』って。そのとき、この人は本当に私のことを大切にしてくれる人なんだと確信しました」

デート後の彼の行動も、脈あり確信を深めるものでした。

「別れ際、彼は『今日も本当に楽しかった。次はもっとゆっくり話せる場所がいいな』と言ってくれて。家に帰るとすぐにメッセージが来ていて、『もう会いたくなってるよ』って。その素直な気持ちの表現に、私も同じ気持ちだと気づきました」

美咲さんと佑樹さんはその後も順調に関係を深め、現在は結婚を前提に交際を続けています。

「二回目のデートが転機だったと今でも二人で話します。お互いの素の部分が見え始めて、『この人となら長い時間を共に過ごしていけるかも』と感じた特別な日でした」

拓也さん(28歳)の場合:脈なしの現実を受け入れた経験

一方、拓也さんの経験は異なるものでした。IT企業に勤める彼は、マッチングアプリで知り合った同年代の女性と一回目のデートを終え、とても良い印象を持っていました。しかし、二回目のデートで状況は一変します。

「一回目は本当に楽しくて、お互いの趣味の話で盛り上がったんです。彼女からも『楽しかった、また会いたい』と言ってもらえて、すぐに二回目の約束をしました。でも、その二回目が...」

拓也さんが感じた違和感は、まず会話の質の変化でした。

「二回目のデートでは、彼女がスマホをチェックする回数が明らかに多くて。一回目では目を見て話してくれていたのに、二回目は視線が合わないことが多かったんです。質問しても短い返事だけで、自分から話を広げてくれることもなくて...」

デートの時間も、一回目より短く設定されていたと言います。

「一回目は昼から夕方まで一緒にいたのに、二回目は『この後用事があるから』と言われて、2時間程度で終わりました。その『用事』が本当かどうかはわかりませんが、明らかに早く切り上げたい雰囲気を感じました」

デート後の変化も明白でした。

「一回目の後は、その日のうちに『今日は楽しかった』とメッセージをくれたのに、二回目の後は何も連絡がなくて。私から『今日もありがとう』と送ったら、半日後に『こちらこそ』という短い返事だけ。次の約束の話も出ず、そのまま自然消滅してしまいました」

拓也さんは当初、自分に原因があったのではないかと悩みましたが、後に友人との会話で新たな視点を得たと言います。

「友人に話したら『一回目と二回目では互いの素が見えてくるもの。相性が合わないと思ったんじゃない?』と言われて。確かに一回目は互いに良い部分だけを見せようとしている。二回目で本音が見えてきて、彼女は『やっぱり違うな』と感じたのかもしれないと思うようになりました」

この経験から拓也さんは、二回目のデートの重要性と、相手のサインを素直に受け止める大切さを学んだと言います。

「今では『早く脈なしに気づけて良かった』と思っています。互いに合わないと感じたなら、それ以上時間を費やすよりも、次の出会いに進んだ方が双方にとって良いことですから」

綾香さん(27歳)の場合:境界線の曖昧さに悩んだ体験

綾香さんの経験は、脈ありとも脈なしとも言い切れない、微妙なグレーゾーンのケースです。彼女はマッチングアプリで知り合った31歳の男性と二回のデートを重ねましたが、その後の展開に混乱したと言います。

「一回目のデートはとても良かったんです。会話も弾んで、彼からも『また会いたい』と言ってもらえました。二回目も基本的に楽しかったんですが、ちょっと引っかかる部分もあって...」

綾香さんが感じた違和感は、相手の態度の曖昧さでした。

「二回目のデートでは、確かに楽しい会話もあったんですが、将来の話になると話題をそらされる感じがあって。また、私が少し距離を縮めようとすると、自然と体が引くような...。でも帰り際には『また会おうね』と言ってくれて」

デート後の連絡も、混乱を深めるものでした。

「デートの翌日には何も連絡がなくて、『やっぱり脈なしなのかな』と思ったんです。でも2日後に突然『この間はありがとう、楽しかった』とメッセージが来て。次の約束の話は出なかったけど、その後も時々連絡をくれるんです」

この曖昧な状況に、綾香さんは悩みました。

「脈ありなのか脈なしなのか、判断がつかなくて。友人に相談したら『彼はただ寂しいだけかも』『他にも会っている人がいるのでは』など、いろんな意見をもらいました」

結局、綾香さんは自分から次のデートを提案することにしました。

「思い切って『今度の週末、新しくオープンしたレストランに行かない?』と誘ってみたんです。そしたら『ごめん、その日は予定があるんだ』と断られて。でも代替日の提案はなくて。そのとき『あ、これは脈なしなんだな』と、やっと腑に落ちました」

綾香さんのケースは、「曖昧な態度」が招く混乱を表しています。彼女は今、この経験から学んだことをこう語ります。

「今思えば、二回目のデートの段階でもっとはっきりと互いの関心度を確かめるべきだったと思います。『この関係をどう思う?』と直接聞くのは勇気がいるけど、曖昧なまま時間を過ごすよりは良かったかも。次からは自分の気持ちにも正直に、相手の反応もしっかり見て判断したいと思います」

二回目のデートを成功させるための5つの戦略

これまでの脈ありサイン、脈なしサイン、そして実際の体験談を踏まえて、二回目のデートを成功させるための具体的な戦略をご紹介します。

1. 一回目のデートの内容を覚えておき、自然に話題に取り入れる

「前回、京都が好きって言ってたけど、どんなスポットが特にお気に入りなの?」というように、前回の会話を覚えていることを示す質問は、あなたが相手に関心を持っていることを伝える効果的な方法です。

また、「あの時話していた〇〇、気になってちょっと調べてみたんだけど」と、相手の興味を踏まえたトピックを持ち込むのも良いでしょう。相手の話に耳を傾け、記憶していることは、「あなたに興味がある」という最も強いメッセージとなります。

2. 場所選びを工夫し、会話が深まる環境を作る

二回目のデートでは、会話の質を高めることが重要です。そのためには、場所選びも重要な要素となります。

例えば、一回目がカフェやレストランなどオーソドックスな場所だったなら、二回目は美術館や公園など、共通の体験を通して自然と会話が生まれる場所を選ぶのも一案。また、少しだけお酒を交えるなど、お互いがリラックスできる環境も効果的です。

ただし、映画館などほとんど会話できない場所は、二回目のデートとしてはあまり適していません。相手のことをもっと知り、自分のことも知ってもらう機会として、会話を重視した場所選びを心がけましょう。

3. 相手に価値観や将来観を共有する質問を織り交ぜる

「将来どんな生活を送りたい?」「人生で大切にしていることは?」といった質問は、会話を表面的なものから価値観の共有へと深める効果があります。

ただし、いきなり重い質問をすると相手が構えてしまうことも。「最近読んだ本で〇〇について考えさせられたんだけど、あなたはどう思う?」といった形で、自然な文脈で価値観に触れる質問を織り交ぜるのがコツです。

これらの質問は、単に答えを知るためだけではなく、「あなたのことをもっと深く知りたい」というメッセージを伝える役割も果たします。そして、相手が同じように深い質問を返してくるかどうかで、関心の度合いを測ることもできるのです。

4. ボディランゲージに気を配り、適度に距離を縮める

言葉以上に雄弁なのは、体の動きです。相手に好意があることを自然に伝えるためには、意識的に以下のようなボディランゲージを取り入れましょう:

  • 相手の方に体を向ける
  • 適度なアイコンタクトを心がける
  • 相手の言葉や動作に反応して笑顔を見せる
  • 腕を組むなどの閉鎖的な姿勢を避ける

また、物理的な距離感も重要です。一回目より少しだけ距離を縮め、相手の反応を見ることで、互いの心理的距離感を探ることができます。ただし、相手が明らかに距離を取ろうとする場合は、その意思を尊重することが大切です。

5. デート後のフォローアップを工夫し、次につなげる

デート後の連絡は、単なる「今日はありがとう」だけでは印象に残りません。「〇〇の話が特に面白かった」「〇〇のお店、教えてくれてありがとう」など、デートの具体的な内容に触れるメッセージの方が、あなたがしっかりとその時間を大切にしていることを伝えられます。

また、次回の約束については、「また会いたいね」という曖昧な言葉ではなく、「今度の土曜日、〇〇に行ってみない?」といった具体的な提案を心がけましょう。相手の反応が曖昧だったり、代替案が出なかったりする場合は、残念ながら脈なしの可能性が高いと考えた方が良いでしょう。

最後に:「判断」よりも「理解」を大切に

マッチングアプリでの出会いは、従来の出会いとは異なる特性を持っています。多くの選択肢があるからこそ、「この人でなければ」という切実さが薄れがちです。また、画面越しのコミュニケーションから実際の対面に移るとき、想像と現実のギャップに戸惑うこともあるでしょう。

二回目のデートは、そんなリアルな相手の姿と向き合う貴重な機会です。脈ありサインや脈なしサインを見極めることも大切ですが、もっと大切なのは「この人とどんな関係を築けるだろうか」という未来志向の視点ではないでしょうか。

相手の言動を「判断する」ことよりも「理解する」ことに重点を置き、お互いの価値観や生き方が響き合うかどうかを見極める機会として、二回目のデートを大切にしてください。

そして何より、自分自身の気持ちに正直でいることが最も大切です。相手からの脈ありサインを感じても、自分が「もう少し知りたい」と思えなければ次に進む必要はありません。逆に、脈なしサインがあっても、自分がどうしても諦められない気持ちがあるなら、もう一度チャンスを作る勇気を持つことも大切です。

マッチングアプリを通じた出会いが、あなたにとって実りある経験となりますように。そして、二回目のデートが、素敵な関係の始まりとなることを心より願っています。